【特別対談】プロに聞く!タクシーサイネージとは?
このコラムの5秒まとめ
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タクシー広告は、タクシーサイネージだけではなく、ラッピング広告やタクシーについているリーフレット、サンプリングなどがある。
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次の3つが揃っている企業さんであればとても高い効果が期待できる媒体である。
・BtoB事業である
・多業種がターゲットとなる
・LTVが高い -
タクシーサイネージのメリットは、次の3つ。
・高所得者層、ビジネスマン、決済者などに効率的に訴求することが可能
・視聴してもらいやすい環境が整っている
・広告の視認率、広告到達率が高い
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タカシくん
テレシーちゃんのもとで日々勉強しているインターン生。
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テレシーちゃん
テレビCMはもちろん、広告のことならなんでもお任せの頼れる存在。
SPゲスト
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富原さん
株式会社IRIS営業統括執行役員 兼 関西支社長。
主に日本最大(※)のタクシーサイネージメディア「Tokyo Prime」の拡販に従事している、富原隆仁さん。※タクシーサイネージメディア各社の媒体資料記載の台数比較より
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土井さん
株式会社テレシー代表取締役CEO。
事業立ち上げ開始から1年で売上70倍、四半期売上17.9億円を達成した運用型テレビCMプラットフォーム「テレシー」代表の、土井健さん。
タカシくん テレシーちゃん!話題になっていた新宿の3D広告見ましたか?! もちろん見たよ!動物からスニーカーまで、思わず足をとめちゃうね!最近市場が急成長しているDOOHだ! テレシーちゃん DOOH…。聞いたことはあるけれどそもそもDOOHってそもそも何の略なんですか? DOOHとはDigital out of homeの略で街角や公共交通機関にあるLEDビジョンや液晶ディスプレイなどのデジタル技術を用いた広告のことだよ。 例えば、デジタルサイネージを用いた、タクシーやエレベーターのサイネージ広告、話題になった新宿の3D巨大猫もDOOHだね! なるほど!確かに最近、電車や店舗内で良く見かけます!あれだけ見かけるとなると、市場規模もとても大きそうですね! CARTA HOLDINGSが出した予測によると、昨年(2021年)の市場規模は、594億円、2025年には1083億円(*1)に拡大するとされているよ!
出典:デジタルサイネージ広告市場に関する調査(CARTA HOLDINGS 2021年12月)
その中でも配車アプリの普及やコロナ禍での密を避ける流れなども追い風となって急成長を遂げているのがタクシーサイネージ市場!今日はそんなタクシーサイネージについて勉強していこう! はい!お願いします!
このコラムの目次 タクシーサイネージ広告の市場規模そもそも、タクシーサイネージ広告の市場規模はどのくらいですか? CARTA HOLDINGSが出した予測によると、昨年(2021年)の市場規模は、40億円、2025年には60億円(*1)に拡大するとされているよ!
出典:デジタルサイネージ広告市場に関する調査(CARTA HOLDINGS 2021年12月)
どちらも5年間で2倍以上!とてもわくわくしてきます!そんな最新の広告市場についても詳しいテレシーちゃんかっこいいです! ふふっ、実は僕も絶賛勉強中なのだよ。ということで今日はタクシーサイネージ市場について、SPゲストをお呼びして一緒に勉強していこう! SPゲスト…? 株式会社IRISより富原さん、株式会社テレシーより土井さん、 よろしくお願いしまーす! テレシーちゃん初めまして!「Tokyo Prime」を運営している株式会社IRIS、営業統括執行役員 兼 関西支社長の富原です! 富原さん テレシーちゃんこんにちは!テレシー代表取締役CEOの土井です! 土井さん はじめまして!テレシーのタカシーです!お二方ともよろしくお願いします! タクシーサイネージとははじめに、タクシー広告についてざっくりと教えてください。 タクシー広告というのは、実はタクシーサイネージだけではないんです。タクシー広告というくくりでは、次の3つもタクシー広告の中に入ります!
タクシー広告と一口に言っても、その種類は様々なんですね! なかでも、タクシーサイネージは、タクシーの助手席のヘッドレストのあたりについている約10-15インチほどのタブレットで、そこで動画を視聴できるメディアです!
写真:Tokyo Prime提供
タクシーサイネージのこれまで、Tokyoprimeの歩みIRISさんは、いつ頃からタクシーサイネージ事業をはじめられたんですか? 弊社(株式会社IRIS)は、2016年の6月にタクシーサイネージ事業を始めました。 もう事業をはじめて5年以上も経つんですね…! はい。でも、最初は全然売れなかったですね(笑)。事業を続けて2年経った2018年頃、東京のタクシー4,500台にサイネージが設置されだした頃にようやく軌道に乗ってきた感じがしました。東京の法人タクシーが約30,000台と言われているので、約15%のタクシーに設置されていたことになります。 ちなみに軌道に乗る目安の4,500台って、月間の乗車人数は何人くらいなんでしょうか? 明確な割り出しは難しいですが、東京のタクシーが24時間でお客様を乗せる回数が25~30回と言われています。そのデータを元に単純計算すると、1日あたり、設置台数4,500✖️25回で112,500人なので、当時は1ヶ月あたり約337.5万人のお客様にサイネージを視聴してもらっていたころになりますかね。 1ヶ月あたり約337.5万人!! そこから、現在はどれくらいの規模になっているのでしょうか? 2022年の10月には3100万人になっています。12都市を総じて見た時のシェア率でいうと、だいたい50%くらいなので、2台に1台には弊社のタブレットが付いている形になりますかね。 2台に1台!すごい!! タクシーサイネージが盛んな都市・地域タクシーサイネージが盛んな都市と地域を教えて下さい! そうですね、タクシーサイネージの仕組みとしてタクシーの料金メーターと連動して広告が流れる仕様になっていて、人の移動が発生しやすい地域が多いです。それでいうと一番売れているのはやっぱり東京です。 次いで大阪、名古屋というあたりが売れている都市になりますかね!基本的には地方都市と呼ばれる地域が中心となっています。
出典 :Tokyo Prime|2024年1–3月MediaSheetより
盛んという意味では、高いシェア率というのも大事な指標です。各エリアにおけるシェア率を伸ばしていく、つまり設置台数を増やしていくにつれて、地場のクライアンさんからの広告出稿相談も増えてくる傾向がありますね! 面白いですね! コロナの前と後の変化コロナの前後での変化を具体的に教えて下さい。 やはりコロナ前、コロナ後では広告を出稿するクライアントさんが変わったかなと。コロナ前は弊社の方針として進めていたこともあり、全体の約半数がtoCクライアントさんになっていました。 へー!それは意外です! とくにクリスマスシーズンになると、ラグジュアリー系ブランド様にこぞって広告を出稿していただいていたのですが、
などがあり、toCクライアントさんの広告出稿割合が、コロナ後は落ち込んでしまいました。しかしtoCクライアントさんの出稿も2022年に入ってからは回復傾向にあります。 ですが、toBクライアントさんの出稿がコロナ後、各販売期間ごとに増えている状況のため、枠としてはコロナ前よりも枠が埋まっている状況になっています。 そうなんですね!! なぜタクシーサイネージ広告を扱おうとしたのか土井さんに質問なのですが、なぜタクシーサイネージ広告を取り扱おうと思ったのですか? 自分たちが、出稿して効果が良かったので取り扱おうって思ったのがきっかけですね。運用型テレビCMを広げていくために広告主テレシーとしてタクシーサイネージに2020年12月に初めて出稿したんです。 まずは、自分たちが出稿して効果を確かめてみたんですね! そうです!その時の効果もめちゃめちゃ良かったです。全ての顧客のニーズをテレビCMだけでは満たすことは出来ないし、BtoBのお客様であればテレビよりもタクシーの方が良いこともあるので、取り扱いを決めました。 では、広告主として感じた費用対効果や、相性のいい媒体の特徴なども教えていただきたいです! BtoBであれば費用対効果は一番いいと思います。その中でも広告主としてやってきた体感から考えると、次の3つが揃っている会社さんであれば一番コスパのいい媒体なのかなと思いますね。
逆にすごいLTVが低かったり、toCの事業をやっている企業さんであれば、ネット広告のほうがコスパがいいかもしれません。 自分がどんな産業でどんなサービスなのかによって費用対効果の良し悪しは違ってくるのかなと思います! タクシー広告のメリット、デメリットや持つべき視点 タクシーサイネージのメリットとデメリットを教えてください! タクシーサイネージのメリットは、次の3つになります。
広告の視認率・到達率が高い理由は、乗客の目の前のタブレットで展開される広告であるがゆえに、より注目を集めやすい仕組みになっているからです。
出典 : Media Sheet 媒体資料 | Tokyo Prime
逆にデメリットと言いますか、課題点としては、視聴した人たちに対してリターゲティングなどを含めた、WEBとの繋がりなどができず効果の可視化が難しい点でしょうか。ここの部分に関しては今後解決していく必要があると考えております。 次に土井さんに質問です! 広告主として実際に出稿してみての感想を教えて下さい。 広告主側でのメリットは、実際にリード獲得に加えて、タクシーCMをやっているという安心感や、テレシーを知っている状態にする認知メディアとしての役割をすごい果たしてくれたと思っています。 確かに、タクシーでCMを見かけると安心感がありますよね! また、直接のコンバージョンや問い合わせだけじゃなくても、来たるタイミングでちゃんと頭にテレシーが浮かぶような認知や興味関心を沸かせる媒体として機能してくれたのかなと思います。 他にも何か効果はありましたか? 他には、採用にも活きてきました。テレシー自体すごい事業も伸びている中で、採用候補者に対する認知度もすごく上がったので、そういった意味でかなり良いこと尽くしだったなというのが広告主テレシーとしての感想です。なので、今も続けています! 採用にも影響されていたんですね!! テレビCMやタクシーCMは割と信頼度の高いメディアなので、まずは信頼を勝ち取りたい!みたいなフェーズであればすごくおすすめです。 続いて、テレビCMと比較して、タクシー広告はどうでしたか? 大企業のミドル層、リーダークラスは正直テレビCMのほうがとれたなという印象がありますね。 タクシーに乗らない層もいるんだなというのが逆にわかったので、タクシーだけで全部のプロモーションが完結するのかというとそうでもないなと思いました。 BtoBのクライアントさんだとフェーズによってどのメディアを組み合わせるのかを工夫させることが最大化に繋がるのかなと思います。 タクシーサイネージ市場のこれからタクシー広告市場全体いつまで伸びていくのか?今後どういう変化が起きていくのかを教えて下さい。 僕も気になります!とみさん教えてください! 都市部を走るタクシーを弊社と競合メディアでほぼ取り切っている状況を踏まえると、都市部における台数的の伸びはここからはそこまで大きくないのかなと思います。 ただ、コンテンツのリッチ化や効果の可視化などの改善点はたくさんあるので、その点を1つ1つクリアしていけると、まだ伸びしろはあるかなと思います。 その中でこれからのIRISさんはどういった打ち手を出されていくのでしょうか? 今後は弊社がタクシーサイネージ事業で培ったノウハウなどを活かした新しいメディア展開を積極的にチャレンジしていきたいと思っております。 そのチャレンジの第一弾として弊社が配信システム周りをOEMすることでテレシーさんと一緒に作らせて頂いたヘリコプターサイネージがございます。 その他にもタクシーラッピング事業「タクシール」、ゴルフカートサイネージメディア「Golfcart Vision」をリリースさせて頂きました。 ヘリコプターサイネージ、、気になりますね!! これからどんな新しい広告や媒体が見られるのか、とっても楽しみです!本日はありがとうございました! |
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テレシーとは?
「テレシー」は、少額から簡単にテレビCMの出稿ができ、効果もしっかりと確認しながらPDCAを回すことができる運用型テレビCMプラットフォームです。電通が保有する日本最大級のテレビCMに関わるアセットをフル活用し、AIを用いた高精度なシミュレーション・最適化・レポーティングを実現します。
- 少額からテレビCM出稿可能
- テレシーアナリティクスにより、ネット広告と同じ指標で効果を可視化
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プランニングからCM制作、
効果測定まではじめてのテレビCMでもワンストップサポート