- 1. 2023年 日本の広告費、過去最高を更新!急成長を続ける動画広告市場の現状
- 2. 急成長する動画広告市場で注目のTVerとは?
- 3. TVer広告の魅力とは?
- 4. テレビCMとTVer広告を活用したクロスメディア展開の一例
1. 2023年 日本の広告費、過去最高を更新!急成長を続ける動画広告市場の現状
2023年の日本の総広告費は前年比103.0%の7兆3,167億円に達し、1947年の推定開始以降、前年に続いて過去最高を更新しました。中でもインターネット広告費は、社会のデジタル化を背景に堅調に成長を続け、前年比107.8%、過去最高の3兆3,330億円を達成しています。(出典:電通「2023年 日本の広告費」)。
特に動画広告市場の成長が顕著で、コネクテッドTV(CTV)の普及や通信環境の進化が需要を押し上げ、インターネット広告市場全体の成長をけん引する重要な要因となっています。
コネクテッドTV(CTV)の普及
インターネットに接続されたテレビデバイス、いわゆるコネクテッドTV(CTV)の普及が、動画広告市場の成長の一つの要因となっています。インターネットとテレビが融合することで、視聴者の関心や視聴履歴に基づいたターゲティングが可能となり、広告主は視聴者により適したメッセージを届けられるようになりました。一方、視聴者にとっても、自分の興味に合った広告が表示されることで、より快適で満足度の高い視聴体験が提供されています。このように、CTVは動画広告の新しい活用方法として注目されています。
スマートフォンの普及と通信環境の向上
スマートフォンの普及と高速通信環境(5Gなど)の整備により、ユーザーが手軽に高品質な動画コンテンツを視聴できる環境が整いました。この変化は、動画広告の視聴時間やインプレッションを増加させています。
2. 急成長する動画広告市場で注目のTVerとは?
急成長を続ける動画広告市場。その中でも、多くの広告主や視聴者から注目を集めているのが、民放テレビ局が提供する公式な無料動画配信サービスのTVer(ティーバー)です。この章では、そんなTVerの魅力について詳しく掘り下げていきます。
TVerとは
TVerは、民放テレビ局が提供する公式な無料動画配信サービスです。ドラマ、バラエテイ、アニメなどのさまざまなコンテンツを見逃し配信やリアルタイム配信で楽しむことができるサービスです。視聴者は自分のライフスタイルに合わせて番組を視聴できるというメリットがあります。
日本国内の動画配信市場において、TVerは特に信頼性の高いコンテンツを提供するプラットフォームとして注目されています。地上波テレビ番組の提供を主軸とし、幅広いジャンルのコンテンツをカバーしていることから、視聴者層も非常に多岐にわたります。
さらに、TVerは広告主にとっても非常に魅力的なプラットフォームです。地上波テレビのブランド力を活用しつつ、デジタルならではのターゲティング広告の可能性を提供しています。
TVerの利用者層と市場動向
TVerの利用者層は、20代から50代を中心に幅広く分布しており、スマートフォンやPCを利用して視聴することが多いことが特長です。特に、デジタルネイティブ世代を含む幅広い層にリーチできる点は、TVerの大きな強みといえます。近年、テレビ視聴の選択肢が増え、リアルタイム視聴に加えて見逃し配信やオンデマンド視聴が定着してきた中で、TVerは視聴者に新たな視聴スタイルを提供するプラットフォームとして存在感を高めています。
こうした視聴スタイルの多様化は、テレビ放送の持つリアルタイム性や広範囲へのリーチ力と、TVerの柔軟性やターゲティング性を補完し合う形で進化を遂げています。広告主にとっては、TVerを活用することで、従来のテレビCMと組み合わせたより効果的なアプローチが可能となり、広がりを見せるマーケティング機会を活かせます。TVerは、テレビとの相乗効果を発揮しながら、視聴者と広告主双方にとって価値の高いプラットフォームとして注目を集めています。
3. TVer広告の魅力とは?
TVer広告は、地上波テレビとデジタル広告の強みを融合させたハイブリッドな広告プラットフォームとして、ますます注目を集めています。ここでは、TVer広告の特長について詳しく解説します。
特長①:信頼性の高いコンテンツ環境
TVerは地上波テレビ番組の公式見逃し配信プラットフォームとして、視聴者から高い信頼を得ています。この信頼性の高いコンテンツ環境は、広告の価値を大きく高める要因の一つです。TVerで配信される広告は、厳選されたテレビ番組内で提供されるため、視聴者に安心感と信頼感を与えると同時に、ブランドイメージを守りながら効果的に訴求できます。これにより、テレビの持つ高い公共性や信頼性をそのまま活かしつつ、広告効果を高めることができます。
さらに、TVerにおける広告配信はコンテンツのクオリティが保証されているため、ユーザーの信頼を損なうことなくメッセージを届けることが可能です。
特長②:視認性の高さ
TVer広告は、視聴者に直接リーチする高い視認性が特長です。特に、動画再生時に必ず表示されるプレロール広告(動画再生前広告)は、広告メッセージを視聴者に確実に届ける有効な手段です。スキップ不可の広告形式を採用することで、視聴完了率が高く、視聴者に印象を強く残すことが可能です。
この高い視認性は、テレビCMにも通じる要素ですが、TVerでも同様に視聴者へ伝えたいメッセージを届けることができます。
特長③:高いターゲティング精度
TVer広告のもう一つの大きな魅力は、高いターゲティング精度にあります。TVerでは、視聴者データ(年齢、性別、興味関心など)を活用して、ターゲット層を絞り込むことができます。この機能により、広告主はより効率的に目的の視聴者層にリーチすることが可能です。
特長④:クロスメディア展開
TVer広告の最大の強みの一つが、地上波テレビCMとの連動によるクロスメディア戦略の実現です。地上波テレビCMで広く認知度を高めた後に、TVer広告を活用して特定のターゲット層に深くアプローチすることで、高い相乗効果を生み出すことも可能です。
例えば、大型キャンペーンを展開する際に、テレビCMでブランド全体のイメージやメッセージを広範囲に伝えつつ、TVer広告で特定の商品やサービスの詳細を補足することで、視聴者の購買意欲を効果的に刺激できます。このようなクロスメディア戦略により、広告主は広告投資の効率をさらに高めることができます。
4. テレビCMとTVer広告を活用したクロスメディア展開の一例
テレビCMとTVer広告を組み合わせたクロスメディア展開は、ブランドの認知拡大とターゲットへの深いアプローチを同時に実現できる手法です。この章では、活用例を挙げながら、テレビCMとTVer広告を連動させた展開方法のご紹介をします。
展開例①:テレビCMとTVer広告の相乗効果
テレビCMとTVer広告の組み合わせは、認知の拡大と理解の深化を同時に実現できる手法の一つです。テレビCMで多くの視聴者へサービスの魅力を届け、TVer広告では興味関心に応じたより深い情報を的確に伝えることが可能です。
例えば、テレビCMでサービスを知った視聴者に対し、TVer広告では興味関心に合わせたサービスの詳細や具体的な機能を届けることで、興味をさらに引き出し購買意欲を高めることが可能です。このように、広く認知を獲得するテレビCMと、興味関心に応じた深い情報を届けるTVer広告を組み合わせることで、効果的なプロモーションが可能となります。
展開例②:テレビCM放映直後にTVer広告で関連情報を発信
テレビCMで多くの視聴者に商品やサービスの魅力を広く伝え、得られた認知を活かし、さらなる購買行動につなげるためには、次のアクションを設計することが重要です。TVer広告を組み合わせることで、テレビCM放映後に関連情報を届けることで、視聴者の関心をさらに高めることが可能です。
例えば、新商品のテレビCMを放映した後、TVer広告でその商品の限定クーポンやキャンペーン情報を届けることで、視聴者の購買意欲を高め、直接的な行動を促すことが可能となります。
テレビCMの広範囲なリーチ力とTVer広告のターゲティング配信を組み合わせることで、クロスメディア展開による相乗効果を高めたり、テレビCMで広く興味を喚起し、その後TVer広告で具体的な行動を促すといった展開の方法も有効な手段となります。
「テレシー」は本記事でご紹介したポイントを踏まえ、クライアント企業の課題に対して、統合的なマーケティング・コミュニケーションサービスを提供しています。TVer広告についてもお気軽にお問い合わせください。