
1.急成長するデジタルサイネージ市場!デジタルの力で変わる広告のカタチ
2023年、日本の総広告費は7兆円を超え、過去最高を記録しました。進展する社会のデジタル化を背景に、デジタルサイネージ広告市場は近年急速な成長を遂げています。CARTA HOLDINGSの調査結果(※1)によると、2026年には1,338億円に達すると予測されています。
この成長市場において、様々な新しい形のメディアが登場しています。例えば、街頭の大型ビジョン、電車内やバス停のデジタルサイネージなどは実際、皆さんも普段の日常生活の中で目にする機会が多いのではないでしょうか?
このような環境の中で、タクシーサイネージ広告も急速にその存在感を増しています。
※1:CARTA HOLDINGS、「デジタルサイネージ広告市場調査を実施〜2026年の市場規模は1,338億円と予測〜」
2.注目集まるタクシーサイネージ広告の種類・魅力とは?
タクシーサイネージ広告とは、タクシー車内に設置された液晶ディスプレイで動画広告を配信する広告メディアです。従来のタクシー広告といえば、ステッカーやチラシといった静的な表現が一般的でしたが、デジタルサイネージの導入によってよりリッチで魅力的なコンテンツの訴求が可能となり、現在ではデジタルサイネージが主流となりつつあります。
タクシーサイネージ広告の種類
タクシー広告には様々なメニューがありますが、代表的なタクシーサイネージ広告は以下となります。
- 動画広告
タクシー乗車中に配信される30秒や60秒のCM動画広告です。
- タイアップ動画
メディアのコンテンツとして媒体やビジネスメディアとタイアップをし、動画として流す広告です。
なお、タクシーサイネージには大きく「TOKYO PRIME」と「GROWTH」という媒体があります。媒体ごとに配信先のタクシー会社、地域、特徴が異なるため、ターゲット層や訴求したい地域に応じて使い分けが可能です。(2025年1月時点)
- TOKYO PRIME:東京および国内設置台数No.1(※1)のタクシーサイネージメディア
首都圏を中心に全国展開するタクシーサイネージ広告(運用会社:株式会社IRIS)。全国35都道府県・計71,000台(※1)をネットワークし業界最大手の日本交通を中心に展開、配車アプリ「GO」に対応。なお、GOで配車したユーザーのアプリ利用情報を用いて、適正に広告の最適化を行うことも可能です。(※2)
※1:2024年10月より、サービス提供エリアを全国35都道府県に拡大。設置台数は71,000台。※2:3rd Adsで掲載可能。
- GROWTH:東京都内最大級(※1)のタクシーサイネージメディア
東京23区を中心に配信されるタクシーサイネージ広告(運用会社:株式会社ニューステクノロジー)。東京23区・計11,500(※1)台をネットワークしKM(国際自動車)や大和自動車交通を中心に展開、配車アプリ「S.RIDE」に対応。15.6インチの大型サイネージが特徴で、高精細で迫力ある映像配信が可能です。
※1: 東京特別区・武三交通圏におけるタクシーサイネージネットワーク導入数は11,500台。
特別区・武三交通圏の法人タクシー26,983台(2023年6月末時点関東運輸局調べ)に対して、約42%のカバー率を誇る。
タクシーサイネージ広告の魅力と効果
タクシーサイネージ広告の魅力は、ビジネス上での意思決定層や富裕層に効果的にアプローチできる点が挙げられます。
意思決定層へのダイレクトアプローチ(BtoB)
タクシー利用者は、主にビジネスパーソンが中心です。特に鉄道利用者と比較すると経営者や役職者の割合が高く、企業のサービス導入における意思決定層が多く含まれています。こうした特性から、ビジネスパーソンに対してピンポイントでメッセージを届ける効果的な手段となっています。
特に、相性が良いとされる代表的な商材やサービスは以下が挙げられます。
- 例1)SaaSサービスやクラウドソリューション:業務効率化やデータ分析、セキュリティの強化といったニーズを持つ企業向けサービスは、経営者や意思決定者が頻繁に乗車するタクシーでの広告展開に適しています。
- 例2)法人向けの金融サービス:金融サービスは信頼性が重視されるため、タクシー広告を活用することで、企業の財務に影響を与える重要な情報を迅速かつ効果的に提供できます。
- 例3)研修・教育サービス:オンライン研修やリーダーシップトレーニング、企業研修などのサービスは、経営層や人事担当者に効果的にアプローチでき、社員教育や業務スキル向上の重要性を強調できます。
富裕層へのリーチ(BtoC)
厳選されたタクシー会社が保有する専用乗り場を利用する乗客は、都内のオフィスビル、大病院、商業施設、高級ホテルなどを行き来する富裕層が含まれます。この層の乗客は、高い経済力を持ち、商品の品質やブランド価値に強い関心を示します。そのため、タクシーサイネージは、高付加価値の商品やサービスをターゲット層に効果的に訴求するための最適な広告手段となっています。
特に、相性が良いとされる代表的な商材やサービスは以下が挙げられます。
- 例1)高級消費財:高級腕時計、ジュエリー、プレミアム化粧品などの高級消費財は、品質やブランド価値に敏感な富裕層に対して効果的なアプローチが可能です。
- 例2)不動産・住宅関連:高級マンション、別荘、ラグジュアリーな賃貸物件などの広告は、生活の質やステータスを重視する層にアピールできるため、富裕層や高所得層に効果的です。
- 例3)旅行・ホスピタリティサービス:高級ホテルやリゾート、プレミアム旅行パッケージなどのサービスは、特にライフスタイルにこだわりを持つ高所得層に対して強い訴求力を持ちます。
- 例4)医療・ヘルスケア関連:先進医療や美容整形、高級健康診断サービスなどは、健康や美容に敏感な層にアプローチする商材です。こうしたサービスは、特に富裕層に向けて訴求するのに非常に効果的です。
なお、タクシーサイネージ広告がもたらす効果は、以下のとおりです。
- 高い視認性と広告への関心の引き寄せ
タクシー内という限られた空間では、魅力的なコンテンツが提供されることで乗客は自然とその内容に引き込まれ、広告にも目が向きやすくなります。画面は後部座席の正面に設置され、乗客との距離は約60cmと近接。こうした環境により、ノイズの少ない状態で動画をダイレクトに届けることが可能です。
3.テレビCM×タクシーサイネージ広告で効果的なプロモーション戦略を!
タクシーサイネージ広告を効果的に活用するには、他の広告媒体とのクロスメディア展開が重要です。タクシーサイネージは、移動中という特別な環境を活かし、通勤や外出時にビジネスパーソンや富裕層に直接リーチすることができます。例えば、テレビCMで商品やサービスの魅力を幅広い視聴者に認知させた後、タクシーサイネージ広告を活用して、ターゲット層に対しより具体的で深いメッセージを届けるといった展開です。このように、マス向けの認知施策とターゲットに合わせたタクシーサイネージを組み合わせることで、広告効果を最大化し、強力な相乗効果を生み出すことが可能になります。タクシーサイネージは、BtoB商材からBtoC商材と親和性が高く、認知向上や購買意欲の喚起に大きく寄与するため、広告主にとって非常に効果的なマーケティング手法といえるでしょう。
「テレシー」は本記事でご紹介したポイントを踏まえ、クライアント企業の課題に対して、統合的なマーケティング・コミュニケーションサービスを提供しています。タクシー広告についてもお気軽にお問い合わせください。